2020年3月5日木曜日

磯から巨大ヒラマサを釣る

4年正木です。
就活が近づいてきたので、ぼちぼち学生特権を利用した釣りも終わりです。
釣りしかしてこなかった学生生活、この釣りに捧げた日々を締めくくる、納得のいく魚をなんとか一本釣りたい。
そんな思いで今回の遠征に臨みました。

前置きはこんなもんとして、今回のブログの本編に入ります。
例年迷う春休みの遠征先ですが、今回はヒラマサの数はクソ少ないけど磯から釣れたらクソデカイ、そしてシーズンは2〜4月というあの海域に遠征してきました。
この海域は冬の季節風で基本まともに釣りできず、一瞬の良いタイミングを狙って磯に入る必要があるため、今回は春休み中に3回遠征する予定でした。
同行者は1年宮武です。


遠征初回(2/25〜28)
○1日目
初回の日程の予報を見る限り、最も可能性のあるポイントに行けるのはこの日しかありませんでした。ひたすら山道を歩き、崖を下り、磯に入りました(行き道1時間)。しかし予想以上の爆風とうねり、そして一ミリも動かない潮。夕方までやって何も起こらず帰りました(帰り道2時間)。




○2日目
朝まずめ、爆風爆荒れ予報のため、なんとか釣りできそうな初見の磯に入らざるを得ず、暗い中エントリールートがわからず遭難。そうこうしていると爆雨が襲来し、釣り場まで命からがらたどり着いたものの爆うねりで釣りしたら死ぬやつ。帰りました。
午後からも相変わらず北風が強くほとんどのポイントに入れないので、唯一行けそうな南のポイントに入りました。2年前に来たとき、この場所を管理していると自称するおじさんが藪から現れ、駐車の仕方を注意されたのがトラウマで、極力来たくなかったのですが(案の定今回も藪の中にいた)。

ここではギリギリ釣りになるもののうねりが高くトップは引けないため、シンペンを水面下1mくらい沈めてジャークしてくると1バイト。60cmくらいに見えました。暗くなるまで粘るも終了(一応ダツ2匹)。


磯鉱物探し楽しい


○3日目
この日の朝はマジで入れる磯がなかったので堤防でお茶を濁しました。しかし何も起きず。
午後は若干北風が弱まる予報だったので、一か八かで2番目に良さそうな北西の磯に行ってみると意外と釣りができる状況(時折足元を波が洗う)。
まずはトップから。出ず。
というかこんなに海面がうねっててトップに出るのか?うねりが高い時はうねりの下を通すというのは磯ヒラの基本ですが、昨日シンペンでやったように水面下を引いてくるのが良いのではないか?
ということでミノーにチェンジ。

ミノーといえば磯から日本記録級のイソマグロを釣り上げた大村先輩ですが、大村先輩から
「ミノーは虚無アヘ顔無の境地で頭空っぽにして巻いてると釣れますよ」
というようなアドバイスを頂いていたので、虚無アヘ顔無の境地で頭空っぽにして巻きます。

1投目、出ず。
2投目。正面に投げたミノーが左に向かう流れに押されながら進み、40m程先の沈み根を抜けたあたりでガチーンと根がかりのような感覚が。

潜っても50cm程度のミノーが根がかりするはずないよなぁと思った瞬間一気に竿を持ってかれました。この時足場がツルツルで体勢を崩され膝をついてしまいました(一敗)。

沖に根があるのはわかっているので、すかさずスプールを握って走りを止めます。10m程で止まってくれましたが、こっからさらに走られると負けなので全力でスプールを握り竿を立て耐えます。しばらく膠着状態が続き、魚がこちらに動き始めました。一気に浮かせないと足元でやられるので鬼のポンピングで浮かせます。しかし思い通りには浮きません。そうこうしていると手前まで来た魚が岬の先端に立っている自分の右後方のワンドに向けて突っ込み、のされて正木は再びすっ転びました(二敗)。
竿をのされた勢いで本線peが足場の磯にあたりそうになり一巻の終わりかと思いましたが、奇跡的にあたりませんでした。


写真左に立っていて、右上の突起にあたるところだった


冷静にベールを返して糸ふけを取りながら足場を移動し、すかさずテンションを張り直します。5ヒロ取っていたリーダーがガイドに入り、ここからは一歩も走らせないつもりでスプールを握り、旋回して再び沖に走ろうとする魚を止めます。しばらく耐えていると横になって浮いてきました。そこそこ大きいヒラマサです!1mちょっとかな?宮武にランディングをお願いするもギャフが届かない、刺さらない。宮武はこのギャフが長さを伸ばせることを知りませんでした(3敗)。

ギャフ伸ばせ〜!!!とかなんとか1分くらい叫んでいるとリーダーが手前の岩に引っかかりました(4敗)。
今度こそ終わったな…と思っていたら宮武がずぶ濡れになりながらも決死のギャフがけ!決まった!


いやデカイんだが

てか太っと!!!
なんだかランディングした瞬間に魚が1.5倍くらいに膨らんだ気がします。

元々リリースするつもりでしたが、デジタルスケールで重さはかったら25kgは超えています。しかし重くて手が震えて一定値になりません。
熊井先輩の「記録は追う人を苦しめるもの。なるべく正確であるべき。」という言葉が頭をよぎりました。背負って崖登るか…


こういう40L防水バッグは2000円くらいで買えておすすめです。

釣具屋さんに電話し、計測の許可をいただいて持ち込みました。釣具屋の25kgまでのはかりが振り切れて測れず、結局漁協のはかりで計測。



137.5cm 26.2kgでした!!!



サイコー!!!


○最終日
朝マズメ2時間ほどやって宮武のスイカ色マグナムミノー200Sで1バイトあるも撃沈。


○総括
99%運でキャッチできたような魚でしたが、この一匹を釣るまでにそこそこ努力してきたつもりなので、1%くらいは自分の手柄と思って自信にしてもいいのかなと思います。
釣友会に入り、鋼の精神を持った先輩や、経験豊富な後輩との交流がなければ獲れていなかった一匹だと思います。そもそもこんな釣りと出会うこともなかったでしょう。
言いたいことは他にも山程ありますが、この記事ではこれぐらいにしておきます。

P.S.
いつも宴会やっている正木の寮があと2年居住可能になりました。正木は釣友会大好きなので言ってくれればいくらでも幹事しますし、これからも釣った魚でちょくちょく宴会しましょう!

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