3年正木です。
まさか生まれ故郷である高知のアカメが最後になるとは…
長期遠征が可能な今年中になんとしてもアカメを釣っておきたい。
ウェーディングしてルアーで狙うならともかく、泳がせで一発大物を狙うには、とにかくまずは餌集め&ランディング要員を確保せねば…
そこで「釣友会神」・「持ってる男」こと2年T石井の高知までの交通費を正木が負担し、実質時給100円で雇用することに
というわけで、今回のアカメ遠征は全日程参加の正木に加え、7/27~8/2で2年石井君、8/2~8/6で3年森村が参加するはずだったのですが、遠征一週間前になんとOB森田さんの参戦も決定!と同時に台風13号も発生(ペルさんの海)。
波乱の幕開けとなったのでした…
○7/27(一日目)
夜行バスで到着した石井くんを迎え、すぐさま餌確保へ。
まずはチヌを狙い、干潮に合わせてポイントに入ってトップチニングをすることに。
洲になって浅くなっているあたりでペンシルをドッグウォークさせていると、早速バイト!するも乗らず。しかしすぐさま再びバイト!
全然乗らないけど高活性だなぁと思っていると食った!
台風来てる感ある空
餌にはちょっとでかいけど、とりあえず40cmくらいのキビレ!
このあとトップチニング初挑戦の石井くんも一発出すもバラし…
時合は短かったようで、7バイトくらいはあったものの、結局獲れたのはこの一匹だけでした。
夕方からはアカメのポイントに行き、現地での餌確保を模索してみることに。
とりあえずジグヘッドにオキアミつけて投げ込んでみるとサクッと小チヌとシマイサキがお目見え。アジングロッドに3lbフロロで同じことをやっていた石井くんは何者かに切られまくる。
日が沈んできたのでとりあえず昼のチヌを泳がせる。
少し離れた場所でジグヘッドオキアミを続けていると、
Gonzui...
石井くんの高知初フィッシュでした。
めげずに釣り続けていた石井くんは再び何者かをヒットさせ、ライトタックルでギリギリのファイトを繰り広げる!上がってきたのは…
まさかの良型チヌ!35cmくらいで餌に最適なサイズ!
まぁまぐれだろと思っていたら石井くんはもう一枚同サイズを追加。
この釣り方、適当な場所にアンダーで投げてボトムでひたすら待つだけなのですが、チヌってこんな簡単に釣れる魚だっけ?
同じやり方でキス・ハゼも釣れました。
24cmくらいのまぁまぁなシロギス
ここで正木は石井くんを釣り場に放置し、一旦もりたさんを迎えに。
この間に石井くんはお気に入りのメガネを海に奉納。
0.9gジグヘッドで必死に引っ掛けようとする姿には涙を禁じえませんでした。
深夜2時頃、森田さんとともに釣り場に到着。先程石井くんが釣ってくれたチヌを森田さんに進呈するも、40手前のチヌを見て、森田さんはこのサイズのチヌが本当に餌になるのか半信半疑の模様。
森田さんが渋々チヌを泳がせ始めて30分後、さすがに眠くなってきたなぁ…と眠い目をこすっていたところ、森田さんのペットボトルウキが高速で斜めに滑り、水面に追い詰められたチヌに何かが襲いかかった!絶対アカメだ!
…しかし乗らず。
その後、明け方に今度は石井くんの泳がせているチヌにアカメが寄ってくるのを森田さんが目撃するも、やはり食わず…
○7/28(二日目)
ミスバイトしかなかったものの、昨年に比べれば格段に釣れそうな状況に一安心し、昼夜逆転睡眠タイム。
14時頃に起きて釣り場に向かい、昨日とほぼ同じ方法(以降✝ネオチニング✝と呼称します)で石井くんがチヌを3枚確保。
この日はボラがとてつもなく接岸していて、適当なトリプルフックを投げれば2回に一回は針に当たるくらいでしたが、そのとき持っていた竿は柔らかすぎるし、針は軸が太すぎるし、一度かけるも当然バラし。
90cmくらいのアカメがすぐそこで魚体丸出しライズする瞬間を目撃しテンションが上がるも、本格的に台風の影響で風雨が強まってきたので、湾の中とはいえ釣りにならないと判断し、0時頃家に戻りました。
○7/29(三日目)
ますます高知に向けて進路を曲げてきた台風に、森田さんは帰宅を決意。
森田さんを駅まで送った後、せっかくなので観光しました。
カツオとウツボのたたき
この日もネオチニングで石井くんが2枚チヌを確保し泳がせるも、10分おきに強めの通り雨が降るような天候で、朝まで粘ったものの何の反応もありませんでした。
○7/30(四日目)
連日の天候不順とアカメの気配のNASAにやる気を失いつつある二人でしたが、釣りをしない訳にはいかないので、今日も16時ごろにポイントへ到着。
この日からは少し場所を移動し、堤防の先端でやってみることに。
ここで今遠征初の同業者(アカメの餌釣り師)と遭遇!
一言声をかけ、隣で釣りをさせてもらうことに。あきらさんという方です。
昨日までのシブい状況を半ば愚痴のように伝えると、
あきらさん「俺が来たから今日は釣れるよ」
とのこと。
ホンマカー?
と思っていると、なんと早速隣でドラグが走る!
しかし鬼フッキングのあと水面を滑ってくる魚はアカメではない…
まさかのヒラスズキw(写真は翌日のもの)
メーターオーバーのアカメ釣るまで高知から帰らないつもりらしく、針がエラにかかって死んでしまったヒラスズキはこちらで引き取らせていただきました。
餌はコノシロで、サビキの仕掛けにコマセを入れていなくても勝手に釣れるらしい…
いくぶんか天候も回復してきたし、ヒラスズキの登場まであって、本当に今日は釣れそうな気がしてきた…
とりあえず前日に石井くんが釣って活かしておいたチヌ(30cm)を泳がせる。
ペットボトルはつけても糸絡みするだけなのでつけないことにし、11ftの竿の長さをめいいっぱい活用し、足元の水面直下で餌を暴れさせ、アカメを呼び寄せる。
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ヒラスズキは早めに下処理しておかないとこのクッソ暑い気温の中じゃすぐ痛みそうなので、竿から30mくらい離れた場所で内蔵を取り出していた。
あっ、クッソ鰓耙で指切ったイテー…
あきらさん「きてるきてる!」
ん?
「きてるよ!!!」
えぇこのタイミングでぇぇ!?
すぐさま30mほど全力ダッシュ!
たしかに正木のタックルから糸が走っている!
フリーにしていたドラグを締め込む。
いくら締め込んでも竿・ラインが耐えられるようなセッティングにしているので、とりあえずよく締める。
落ち着いて糸ふけを回収し、渾身のアワセを叩き込む!
しかし手応えが軽い…
でもこの感じは魚がいなくなったわけではないはず。
再びドラグを締め、少し糸ふけを取って竿を全力で引き絞る!
今度は乗った!
と同時に、巨体が夜の水面に轟音を響かせる。
猛烈な首振りの後、二度目のエラ洗い。
これに体勢を崩されるも、負けじと追いアワセを4発キメる。
これに怒ったのか少し沖に走るも、案外すんなりと足元まで寄ってきた。
しかし余力を残した魚は時折激しく水面を暴れまわり、なかなか観念しない。
ここでその魚体の全貌が見えた。余裕でメーターを超えている!
でかい。
皆が口々に驚嘆の声を漏らす。
なかなか勝負がつかない中、頭が岸を向いた瞬間の隙を突き、竿を握る手に力を込め、あきらさんの差し出した網に引き込んだ!勝った!
「ヨッシャー!!」
石井くんと軽くハモりつつ、もう一度叫んだ。
「「ヨッシャー!!!!」」
ひとしきり喜んだ後、「とりあえず作戦、練ろう」というあきらさんの一言で冷静さを取り戻した。
アカメ釣りはネットインすれば終わりではない。
このアカメと出会える幸福を未来へと繋いでいかなければならない。
すばやくブルーシートを引き、地上でもなるべくエラに酸素を送るためバケツに水を汲み、3人がかりでタモ網のフレームを掴んで持ち上げ、横たえた。
メジャーの長さが足りないw
別のメジャーで正確に測ったところ、121cm 26kgだった。
会心の笑み
撮影を終えたらすぐさま水中に戻し、蘇生させる。
アカメは比較的強い魚で、きちんとリリース出来ればまた釣れてくれることも多いという。3回以上の再捕実績も何例かあるそうだ。
力強い魚体に惚れ惚れする。
別れを名残惜しく感じつつも手を離すと、暗闇の奥へと消えていった…
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見ず知らずの若者に親身に手を貸し、共に喜び合ってくれたあきらさんには、感謝してもしきれません。
後編に続く
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