釣友会2年の禾です。
今年の目標魚の一つであるビワコオオナマズを4度目の遠征でようやく釣り上げることができたので、それまでの経緯を綴ります。いろいろ書きたいことが多すぎてかなりの長文&読みづらい文章に仕上がっていると思うので、適当に読み飛ばしつつ、よかったら写真だけでも見て行ってください。
(ポイント保護のために背景ぼかし多めです)
第一次ビワナマ遠征(三日間)
一回目の遠征は今年の春に行きました。釣友会では泳がせ釣りでの釣果が過去にもあがっているようですが、「自分ならルアーで釣れる。」という謎の自信のもと、強めなバスタックルを持って関西に向かいました。手がかりは少ないものの、ネット情報を見るに昼はバイブレーション、夜はミノーやペンシルが有効とのことで、それっぽいルアーを集めてみました。
使用ルアーたち
まずは先輩方から教えて頂いた泳がせ釣りの釣果があがっているポイントに向かい、ひたすらメタルバイブを投げます。しかし、数日前に降った大雨の影響で増水していてうまくボトムを取れずに苦戦しました。
地元のバサーに「増水時は流れが弱いエリアで釣れる」との助言を頂いてポイントを移します。(心優しい方で、ポイントまでバイクで送ってくれようとしてくれました。後ほど移動先のポイントにも立ち寄ってくれて、より具体的に情報を教えてもらったり。その後も共通して言えるのが、このエリアの釣り人は紳士しか居ません。本当にみんな優しい人ばかりです。某地元河川のバサーたちも見習ってほしい)
かなり増水気味
移動先のポイントはいい感じの反転流ができており、かなり良さそうな予感。水面も生命感あり。しかし普段あまりメタルバイブの釣りをしないので根掛かりまくってなかなかうまくボトムをトレースできません。そんなこんなで下流のポイントでは特に反応がないまま夜に。
日が暮れてからはミノーを投げながらひたすらランガン。大好きなBlue Ocean 140を投げまくりましたが特に反応はなくその日は終了。大盛りカレーを食べたり、快活クラブで日本文化を享受したりして次の日に備えました。
しかし移動中に想定外のアクシデント。駅のトイレの便器に座るためにかがんだ瞬間、ポケットに入れていたスマホが地面に落下。「便器内に落ちなくてラッキー★」なんて思いながらスマホを拾い上げ電源ボタンを押すと、なんと画面が付きません。焦っていろいろ試しますが全く反応なし。人生初の単独遠征、現代人のライフラインと言っても過言ではないスマホがおじゃんに...(しかも一か月前に新調したばかりのスマホ...)
実は前日の夜にヘッドライトも壊していて、この不幸の連続には流石にびびりました。しかし、今回は初の単独遠征なりにかなり慎重に準備していて、ヘッドライトもスマホも予備を持って行っていたので何とかなりました。
というわけでかなり萎えながらポイントに到着。
めちゃくちゃ絶景でした
とにかく見渡す限り山と川のみで、人がほとんど見当たらずアドベンチャー感半端なかったです。しかしやはりここも増水の影響で流れが強く、なかなかうまく釣りができません。
しばらくすると地元のバサーに出会い、またまた情報を共有して頂きました。その方はビワコオオナマズも狙われるみたいで、「餌釣りなら二晩あれば絶対に釣れる」「ミミズでアメナマを狙っていると外道で釣れる」「某アメリカンルアーが釣れる」などいろいろと詳しいことを教えてくれました。
居るとわかったので急にモチベーションがあがり、ひたすらランガンしていきます。
浅いエリアでアンモナイトシャッドを流していると後方から黒い影が...食う寸前に引き返していきましたが、見えたのは大きなニゴイでした。ここはニゴイの楽園みたいで、その後もミノー、クランク、スプーンなどで探りますが何度もニゴイのチェイスがあります。ビワナマ狙いの大き目なルアーしか持っていなかったので掛けれませんが、非常に楽しいです。
琵琶湖の桟橋下はバスとブルーギルだらけなのに、不思議とここではそれらの外来種は全く見当たらず、とにかくニゴイだらけでした。琵琶湖水系本来の生態系が見られて感動です。
そうこうしているうちに気づいたら日が暮れてしまいました。一日目のポイントに比べて街灯や車などが少なく、いかにも出そうな怖い雰囲気だったので、夜は日中のランガンで見つけた橋の下の良さげなポイントで粘ることに。(橋には花束が供えられていました...)
一通りミノーやペンシルで攻めるものの反応はなく、とにかく坊主を免れたい思いから禁断の匂い付きワームを投入。根魚用のジグヘッドでボトムをトレースしていくとモゾモゾっとしたバイトが。思いっきりフッキングすると、なんと魚がかかっていました。しかもバスやニゴイのような俊敏さはなく、とにかく重くて遅い引きです。
「まさかの本命か?」なんて興奮しながらゴリゴリ寄せてきます。あがってきたのは赤紫に光るニョロニョロした魚体。まさか...
ペンギンみたいでかわいい
その後は特に何もなく、二日目の釣りは終了です。いそいそと快活クラブに戻り、アイスクリーム食べ放題の権利を濫用しました。
最終日は初日と同じポイントに戻ることに。その前に釣具屋に寄って買い出ししました。
この日は疲れ切っていたのと、特に何も起きなかったので↑の写真しか残っていませんでした。とにかく夜まで粘りましたがミノーにワンバイト(?)のみで惨敗。
ちなみに翌朝、帰宅の準備をして宿泊施設を出る際にドアにロッドの先端を挟んで折ってしまいました。ヘッドライト、スマホに続きものが壊れまくりです。やはり何かやばいのに取り憑かれたのかな...
これにて第一次ビワナマ遠征が終了。アメナマ一匹と乏しい釣果で終わりましたが、かなりランガンしたおかげで地形の把握、地元の方々からの情報収集ができたので無駄ではないと思っています。
第一次ビワナマ遠征まとめ
釣果:アメナマ×1
破壊したもの:Google Pixel 5a×1、ヘッドライト×1、ブラックレーベル(竿)×1
まだまだ続きます。
第二次ビワナマ遠征(4日間)
夏休みと言えば遠征!ということで中学からの付き合いで、バス釣りガチ勢の清水と一緒に再びビワナマに挑みに行きました。今回は日中はルアー、夜は泳がせというスタイルで挑むことに。
今回はレンタカーを導入し、宿泊施設もネカフェから昇格し川沿いの宿に泊まることに。歩いてでもポイントに向かえるので非常に便利です。
まずは様子見で、スピニングロッドのみをもってランガン。以前来た時よりはるかに水量が少なく、狙えるポイントが増えていました。スピナーを巻いていると度々ハスっぽい魚が追いかけてきたり。小河川との合流地点ではニゴイを掛けましたがシングルバーブレスだったためばらしました。
真夏で暑すぎたのでその後しばらく休憩。休憩後は夜の泳がせ用の魚を餌やワームで狙いますが全く釣れません...
夕マズメが近づいた頃にも全く何も釣れず、どうしようもないので片道40分かけて釣具屋に向かい、ミミズを購入。夜行バスで寝れなかったせいで寝不足だったのと、夕マズメを逃したくないという焦燥感からか、釣具屋の駐車場を出るときに危うく事故りかけました。
ポイントに到着したころにはすっかり暗くなっていました。泳がせる餌もなく、貴重な夕マズメを逃してしまい完全に萎え萎え状態。しかし文句を言っても仕方ないので釣り開始です。
仕方なくミミズを流すと意外にも反応があります。か弱いあたりが続き、竿先に変な違和感があったので仕掛けを回収すると魚がついてました。
その後ミミズでやっているとまたまた同じようなナマズが釣れました。今度はより流れが強く、ボトムが平坦そうな場所で泳がせてみました。すると投入30分後、ドラグがジャー―と鳴ります。しっかりと飲み込むまで待ち、思いっきりフッキングを決めるも手ごたえはありません。
仕掛けを回収すると泳がせていたナマズがついたままでした。よく見ると体の後方にざらざらした歯形が多数。ビワナマだったのだろうか...
その後は深夜3時ごろまで粘ったものの特に反応はありませんでした。
二日目は起きたら午後でした。今日こそは夕マズメに間に合うようにミミズと小物釣り仕掛けをもって泳がせ用の餌を探し求めランガンします。
しかし...全く釣れない...。
ぶっちゃけ3泊もして泳がせ釣りをすれば確実にビワナマを釣り上げれるだろうと考えていたのですが、まさか泳がせる餌がこれほど釣れないとは思っていませんでした。RPGだったらダンジョンのスライムに苦戦して、ラスボスに対面することすら許されない、みたいななかなか辛い状況でした。
そして夕マズメの段階で前日と同じ状況に。この日に選んだポイントは流れが強く、ミミズぶっこみは根掛かりまくりなので二人ともあきらめてルアーで狙うことに。
あきらめムードでひたすら激流にミノーを通していると突然竿に重みが乗ります。 「結構重い!なんだこれ!」とか思いながらごり巻きで寄せると銀色の魚体が見えました。
そしてその後は特に何もなく。この日も落胆して帰りました。
三日目はなんとか午前中に起床。残り一晩しか残っていないので焦りが募ります。最後の晩をどう過ごすのか。とにかく車を走らせて良さげなポイントを探します。
あっさりと釣れてしまいました。ここなら泳がせ用の魚を確保でき、さらにビワナマが潜んでいそうな程よい水深と流れだったので、夜まで粘ることに。ようやくポイントと餌がそろい、期待をこめて泳がせを開始します...が...
用意していた錘では軽すぎて魚が泳ぐとどんどん流されてしまい、止まったかと思いきやただ根掛かっただけで回収すると仕掛けがダメになっていたり。結局確保できた餌をすぐに使い切ってしまい夜21時ごろに早めに撤退しました。
最終日の4日目は深夜バスが出るまでの数時間、琵琶湖水系のエンジョイバス釣り旅をすることに。
某有名水路
僕はビワナマへの挑戦が終わってしまった絶望感と豪雨でずぶぬれになったせいでやる気がゼロに近かったですが、今回が関西での初めてのバス釣りとなる清水はめちゃめちゃ元気にランガンしていき...
やりよった
次は琵琶湖博物館に向かうことに。釣れなかったのならせめてビワコオオナマズの姿を水槽越しに拝みたいと思い、車を走らせます。しかし、途中で渋滞に見舞われたせいで到着が閉館20分前となり、ダメもとで交渉しましたが展示は見ることができませんでした😢
しかしなんとか許可を頂きギフトショップは寄ることができたので、お互い願掛けがてらビワコオオナマズグッズを買いました。
第二次ビワナマ遠征まとめ
釣果:ラージ×4、ニゴイ×1、アメナマ×1、ギギ×1
破壊したもの:プライド、希望、スーツケース
まだまだ続きますよー(ブログに字数制限とかあるのかな?)
第三次ビワナマ遠征
夏休み中に、上記のビワナマ遠征に加えて3度も離島遠征に行きましたが、どれもめぼしい釣果はありませんでしした。本格的に釣りが嫌いになりかけており、しばらくきつい遠征はいいかなと思っていたのですが...そういう時に限って関西に行く機会が生まれたのでそれに合わせて一日だけビワナマチャレンジをしてみることに。
これだけ行ってようやくわかったことですが、この釣りの大敵は増水です。増水するととにかくまともに釣りができません。仕方なく反転流を探しバイブレーションを流しますが、メタルバイブでも着底をとることができないような状態でした。
割と早々にあきらめ、流入河川を遡上してみることに。
ニゴイがたくさん溜まっているエリアを発見したので、少し動画をとってみました。
ニゴイのチェイス
超クリアウォーターでの至近距離のバトルで楽しかったですが、太軸フックだったためかうまくフッキングできず。その後も同じようにバイトがありましたが同様にバラしました。
夜は浅いエリアでフィーディングをするとされるビワナマ。浅いワンドならなんとか釣りになるだろうと思い、夜はワンドを転々とランガンしました。
ランガンを開始して1時間ほど経った頃でしょうか、突然警報が聞こえてきます。川の音のせいでうまく聞き取れないですが、「ダム」、「放水」、「危険」というワードが聞こえた段階で、流石に怖くなって撤退を決意。入渓ポイントからかなり離れているのでパニック気味でひたすら戻ります。
そのままこの日は疲れて宿に帰宅。放送内容が気になり調べてみると、そこまでやばくない(水位の変化はほとんどない)感じらしかったのですが、安全第一ということで妥当な判断だったと思います。
翌朝もニゴイポイントでニゴイを少し狙うも、スレてしまったようで反応なし。
過去一渋いビワナマ釣行となりました。
第三次ビワナマ遠征まとめ
釣果:bose
破壊したもの:自分に対する信頼
ようやく最後の遠征です。ここまで読んでくれている人はいるのでしょうか(笑)
第四次ビワナマ遠征
すでにバレていると思いますが、僕の辞書に「計画性」という言葉は存在しません。そして今回も例外ではありません。夏のビワナマ遠征の苦い記憶が薄れてきたこの頃、急にビワナマを釣りたくなり、釣行三日前に行くことを決定しました。しかも今回は長期休みではなく、普通の週末に弾丸で行くことに。
「まさか釣行三日前に誘われて、普通の週末に弾丸でビワナマ遠征に行きたいヤバい人(←いい意味で)なんかいないだろ...」と思いながら同期会で誘ってみると、流石釣友会、なんとヤバい人が見つかりました←釣友会用語的には「激アツ」ってやつです
ということで釣友会二年の髙橋が同行してくれることになりました。彼は夏休み中、激レアタナゴを求めて(誇張表現無しで)死にそうになりながら見事釣り上げていたり、一緒に行ったM島遠征ではエギングタックルでラージ45cm、人生初ぶっこみ(なぜかPE10号巻いてきてた...)でフエダイ47cmを釣り上げたりと、渋い状況下で確実に釣果を残している天才(?)釣り師です。そんな強力な助っ人とともに、弾丸ビワナマ遠征に挑みに行きました。
本当は金曜日の夜に出る夜行バスに乗りたかったのですが、なんせ3日前に決めたもんですから高いシートしか残っておらず...結局土曜日の朝に出て現地に16時着の昼間のバスに乗ることに。しかし、この選択が大きなミスとなります。
そんなこんなで2時間遅れ、18時過ぎに現地に到着。夕マズメ前に到着して泳がせの餌を確保する計画は完全に頓挫し、仕方なくミミズとスーパーで買ったサゴシの切り身をもってポイントに向かいます。過去に釣果が上がっているポイントを先輩に教えてもらい、向かいますが、日が完全に落ちているせいで川の地形がわからず、月明かりに照らされた水面の様子のみを頼りにぶっこみの拠点を決めました。
今回はぶっこみとルアーを同時並行で行い、一人がルアー係、一人がぶっこみ見張り担当という形で交代交代で時を過ごしました。
ぶっこみ開始から2時間後、サゴシをつけた髙橋の竿のドラグがゆっくりと出されます。ドラグの出方はまるでウツボのようで、一定のリズムで「ジリッ」「ジリッ」と少しずつ出されていきました。この状態が30分以上続き、流石に怪しくなってきたので回収することに。
未だに何が起こったのか理解できていませんが、サゴシの切り身が元気なオイカワに変身していました...
不可解な現象ですが、泳がせの餌を確保できていない我々からすると超ラッキーな出来事。神に感謝しそのままオイカワを泳がせてみます。
オイカワを泳がせること30分、少しずつ反応が弱まってきたので回収することに。するとオイカワは見るも無残な姿で帰ってきました。確実に何かフィッシュイーターがいる。それを確認できただけでも非常にうれしいです。
その後僕は仮眠をとる髙橋を置いてひたすらランガンすることに。今回は水量が少なく、しっかりと狙った通りの釣りができそうで期待値max。ひたすらバイブレーションでボトムをトレースしたり、浅いエリアをミノーやジョイクロで探ります。かなり上流まで行ったところに非常に良さげなディープエリアを見つけたので、一度髙橋のところに戻り、二人でそっちに拠点を移動しました。
それからミミズやサゴシの切り身をぶっこむもあまり反応はなく、お互い河川敷で手長エビや小魚をタモで狙ったり、石をひっくり返して沢蟹をとったりして時間を潰します。
一応ぶっこみで使ってみたものの反応なし
そして眠気がmaxな深夜3時ごろ、まさかのうれしい出来事が。我々が竿を出しているワンドにオオサンショウウオが泳いできました。さらにさらにオオサンショウウオはこちらに向かって泳いできて、なんと目の前(1メートル手前ぐらい)にちょこんと居座りました。
ワンド全体でなぜかわざわざ我々の拠点の目の前に、しかもライトで照らしても逃げることなく20分以上も鎮座し続けました。まるで何かを伝えに来たかのように思える、神秘的な体験でした。
そして少しずつ空が明るくなってきた朝4時ごろに、我々のポイントの近くにバサーが来ました。そのバサーは地元の方みたいで、このポイントに毎週末通っているらしく、それだけ通っていても今年はまだビワコオオナマズは2匹しか釣れていないのだとか。(これを聞いてぶっちゃけルアーで狙って釣るのは相当きつそうだなという印象を受けました)
とても優しそうな方だったので、ダメもとで「小型のバスが釣れたら泳がせ用の餌として頂けないか」とお願いしたところ、「全然ok」ということで了承を頂きました。そしてたった10分ぐらいでサクッと25cmぐらいのバスを釣り上げ、我々に譲っていただきました。(本当に感謝してます。)
ようやく(少し大きめですが)まともな泳がせ用の餌を確保でき、期待が膨らみます。
ぶっこみ竿が二本、泳がせの餌は一匹のみ。僕はより強靭な髙橋の竿で泳がせることを提案しましたが、「4度目の挑戦なんだし禾君が使いな」と言って髙橋は僕に快く譲ってくれました。その段階で、「もしこの餌で釣れたら、二人で釣った魚ということにしよう」と誓い、最後のチャンスにかけて餌を投入しました。
ここからの展開は意外と早かったです。まず投入直後から泳がせているバスが激しく暴れます。そして急に静かになったと思いきや、急に「ジャッ、ジャッーーー」と勢いよくドラグが出されます。
釣友会の過去ブログを熟読していたので、このタイミングで合わせると合わせ抜けすることは重々承知。合わせたい欲を抑えてとにかく待ちます。
ファーストランが終えたのちのラインの動きは非常に不気味でした。ドラグが出されることはないものの、バス・ニゴイなどの俊敏な動きとは違った、「ぬぅーーっ」とした動きで「何か」がひたすら反転流に沿ってゆっくり、ぐるぐると動き回り続けます。「次にドラグが出たら合わせよう」と決めていたのですが、そのままドラグは出されることなくただただ時間が過ぎていきます。
もしかしたら餌を吐いてしまったあとで、バスの死骸が反転流に流されているだけかも、なんて不安に思いながらも、「何かしらの生命体」がついている感覚がわずかにあったので、向こうの反応があるまでとにかく待ちます。
すると10分ほど待った段階でいきなり「ジャッ、ジャッ」と首を振っているかのようにドラグが出されます。これを合わせの合図ととらえ思いっきりフッキング!!!
「重い!来た来た!!!⤴」
???
「軽くなった...⤵」
???
「いややっぱり重い!しかも引いてる!⤴⤴⤴⤴⤴⤴⤴⤴⤴」
ナマズ特有の重い引きが伝わり、この段階でビワナマであることをほぼ確信しました。(一瞬軽くなったのは捨て錘が切れた瞬間だったみたいです。)
ドラグフルロックの真っ向勝負、とにかく獲りたい一心でリーダーまで一気に巻き込みます。おかげでたった1分ほどで魚体があがってきました。あがってきた魚体は暗い青と銀色に光る巨大なナマズ。まぎれもなくビワコオオナマズでした。
美しさと衝撃のあまり見とれてしまい、一瞬テンションが抜けたすきにビワナマが最後の抵抗を見せおもいっきりつっこみます。ドラグを固めすぎて一瞬のされましたが、なんとか耐えてランディングに持っていきます。
11月の寒い朝にも関わらず、抵抗感なしで髙橋が靴のまま入水。ガサガサで培った見事なタモ捌き(?)で一発でタモ入れに成功します。
準備していたビニールシートに水を張り、早急に計測します。
平坦な場所を見つけることができず、魚体が曲がった状態での計測で95cmほど。もう少し平らな場所を探してもよかったですが、元気に返すことを最優先に考えすぐに水に戻しました。
そしてお待ちかねの入水写真。怪魚界隈はみんなやたら入水したがりますよね(笑)
かっこよい
サイズ感伝われ
下顎計測では100cmジャストっぽく見えましたが...どうでしょう(なさそう(笑))
10分ほど蘇生するとかなり体力が復活したようで、ビワナマの口を押えていた髙橋が噛まれて痛みを感じるほどにまで回復。
元気に帰っていきました
元気に泳いでいく姿を見て、まるで陽キャのように髙橋とハイタッチ、フィストパンプし、成功を嚙み締めました。この瞬間までとにかく長かった...
だいぶ時間が余ったので優雅に観光。
髙橋は何も考えずにオーダーした結果、ガストで一食1300円オーバー。ビワナマのメーターオーバーよりめずらしいのでは?
その後、近隣の某有名寺院を訪れるものの、入園料が高すぎるので撤退。
第四次ビワナマ遠征まとめ
釣果:ビワコオオナマズ×1、オイカワ×1
破壊したもの:ビワナマdt
終わりに
今年の春にビワコオオナマズという目標を定めてからおよそ半年、4回の遠征、計7日間でようやく夢をかなえることができました。こうやって書き出してみると、いかに自分に計画性がなく、そして他人&運まかせで行動しているかが自覚できました。猛省。
一方で、今回の釣行は自分にとって大きなステップアップにもなりました。
釣友会に入会して以来、自分が釣ってきた記憶に残る魚のほとんどは、先輩や同輩に誘われて、あくまで釣らしてもらっているような、正解を教えてもらっているような感覚での釣果ばかりでした。
別にそれは悪いことではなく、むしろガイドして下さった方々には本当に感謝してもしきれないのですが、やはり自分で目標を決め、自分で動き回って、自分で挑戦し続けることによって得られた今回の釣果は、別次元のうれしさでした。
次なる挑戦は日本三大怪魚のアカメです。実現するかはわかりませんが、今回の経験をもとにがむしゃらにチャレンジしていきたいと思います。
ではまた。
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