2025年3月9日日曜日

生き物屋二人が征く!「最後の秘境」遠征


どうもこんにちは。B3の丸山です。

2月末に行われた某離島遠征の後、僕と金子君でさらに別の離島へと3泊4日の遠征に行ってきました。


マングローブとリーフでの釣りがメインでしたが、僕と金子君は生き物好きということもあって、南方にしか生息していない様々な生き物を観察することもサブの目的として、遠征へと赴きました。また、金子君は魚の飼育が趣味で、今遠征でいくつか魚を持ち帰ることも目標にしてました。釣友会のブログとしてふさわしいか少し疑問ですが、魚以外の写真もたくさん載せています。


きれいな渓流。サムネ調整用

【1日目】

目的の島には17時ごろ到着。

レンタカーもなかったので、ひとまず宿前の漁港でぶっこみ釣りをすることに。


GTがかかると噂の場所で釣りスタート

クエ針にイカを1匹丸掛けして、大物への準備は万端,,,!でしたが、最初の1時間半は無反応。


餌を付けなおして、投げる場所も少し変えると、なんと投入30秒後にすさまじいドラグ音!


「まじでGTが釣れちゃうのか!?」


期待を胸に鬼フッキング!するも、引く手ごたえはほとんどなし。とりあえずゴリ巻きして寄せると上がってきたのはなんとそれなりの型のゴマフエダイ(:マングローブジャック)!


よく見るとイカのゲソがエラからはみ出ている,,,


地味に初魚種でしたが、お前はマングローブで釣りたかった,,,

ラインも擦れたし、それなりに良い時間だったのでこの日はこれで納竿としました。


※釣ったゴマフエは金子くんが美味しくいただきました。


本当は刺身で食べたかったけど、宿の包丁の切れ味が悪すぎて焼いたそうです



【2日目】

朝まずめ。レンタカーを借りるまで時間があったので、漁港付近のマングローブへ釣りに。


たくさん魚はいましたが、なかなかのらない,,,

金子くんがオキフエダイを釣ってひとまず終了。


かわいいサイズ


帰りがけ、惜しくも写真は撮れませんでしたが、たくさんの”キシノウエトカゲ”に遭遇。日本最大のトカゲにして、天然記念物です。「最後の秘境」のすさまじさを早くも体感しました。


レンタカーを入手した後は、早速島内のマングローブへと赴きました。

別の島でマングローブ自体は行ったことありましたが、ここの魚はあまり擦れていないのか、よくチェイスしてきました。やっすいルアーでも釣れるのは嬉しいですね。


ナンヨウチヌ?めちゃくちゃチェイスしてくる


オキフエダイ

オキフエダイ。朝釣ったやつより小さい?


やたらチヌが釣れるポイントも


肝心のジャックやユゴイは釣れず。地元の方曰くチヌのシーズンらしく個体数が多かったです。


河口から続くリーフでもよく釣れました。


マトフエフキ


クマドリ。こいつルアーで釣れるんだ


イシミーバイ

ムラサメモンガラ?こいつルアーで釣れるんだpart2


ムネアカクチビ。釣ったら模様変わった。

途中リーフ内でとんでもないボイルが何回か見られました。大きいヒラアジ系のボイルでしょうか。


釣りを終え、宿へと戻る途中、”カンムリワシ”を見つけました。


冠がないと、普通のワシとの違いがわからん(笑)


八重山にいる天然記念物類の中では割と見つかる方らしいですが、自分は初見だったので感激です。


夜は再び、昨日と同じポイントへぶっこみに,,,

開始数分で金子くんの竿にすさまじいドラグ音!


「今度こそGTか!?」


フッキングを決め、上がってきたのはまたもやこの子。


ゴマフエダイ。再び金子君が美味しくいただきました。


昨日と同じ場所に投げたら釣れたので、巣があるのかもしれません。

毎回針を飲まれて面倒なので、違う方向に投げることにしました。

多少エサ取りの反応はありましたが、2時間粘るもなーんも釣れず寒すぎて納竿としました。



【3日目】

朝まずめ。昨日と同じ漁港付近のマングローブに行きました。

やはりここは反応が微妙で、僕が一匹釣っておしまいでした。


イッテンフエダイ

漁港での餌釣りにて、マトフエフキ?


連日ゴマフエダイしか釣れず強風でかなり寒いので、両名共夜のぶっこみに対しかなりモチベが下がっていました。そこで僕から今晩はナイトハイクをしないかと提案すると、金子君はやったことがないとのことなので、練習やポイント調査も兼ねて、潮が引くまでの暇な間、林道へと赴きました。


事前調査不足で途中までしか入れませんでしたが、八重山特有のトカゲ達に癒されました。


サキシマキノボリトカゲ。脚が細すぎる

イシガキトカゲ。とにかく警戒心が強い。


サキシマカナヘビ。緑色がきれい。とんでもなく尾が長い。


地味にこれでこの島に生息するトカゲ類はコンプリートしました。

サキシマスベトカゲとキシノウエトカゲの写真が撮れなかったのが非常に残念です。


また、ここからの帰り道でラッキーなことに、あの”ヤエヤマセマルハコガメ”に会えました!


カメラ目線。

触るのも違法な天然記念物。これはかなり嬉しい。動物園などでも見れますが、やはり野生のものを見れた嬉しさは格別です。

その後、一度宿に戻り、昨日釣れたマングローブへ再び赴きましたが、前日に打った影響かチェイスすらほとんどなかったのですぐさまリーフに切り替えました。


前日の特大ボイルが再び起こると期待し、僕はGTタックルとライトタックルといういかれた二刀流で挑みましたが、結局特大ボイルは発生せず、ただただ釣りづらい状況でライトゲームをするだけになりました。


イシミー


マトフエフキ?またお前か

見づらいけど、ウツボ。ウツボやウミヘビが普通にいる

帰り道、再びラッキーなことに”サキシマスジオ”に遭遇しました。


写真だとわかりづらいですが、かなり大きい

運転しながら発見する観察眼をほめてほしい

特に天然記念物とかではないですが、なかなか狙って見つけられない種らしく、嬉しいです。



(以下、釣りとは関係ない話になります。興味のない方はとばしてください)


夜は釣りもせず、ナイトハイクへ行きました。

普段見ることの難しい昼行性の動物達の眠っている姿や、活動を始める夜行性の動物達を拝める最高の機会なので、僕は南方に行ったら必ずナイトハイクをしています。


僕は実は虫屋でもあるので、たくさんの昆虫の写真も撮りましたが、苦手な人が多そうなので面白い生物(主観)以外は割愛します。


林道に入って早々、たくさんの生物が迎えてくれました。


まず出会ったのは“ブラーミニメクラヘビ”!


よく見ると鱗があって、かわいい眼もついています(右)

一見黒いミミズに見えますが、これでもれっきとした蛇です。

南方にしか生息していない、というわけではないですが地表に出ているのはかなり珍しいと思います。とても面白い生態なので、気になった人はぜひ調べましょう。


次に見つけたのは”タイワンサソリモドキ”!


モンスターみたいな見た目。鎌がかっこいい

この生物はサソリではないですが日本に生息する数少ない奇蟲で、前々から見たいと思っていた蟲でした。別名ビネガロンとも呼ばれ、刺激するとお酢の匂いがします。至近距離で食らい、大変目が覚めました。


陸生のカニもたくさん見られました。


クロベンケイガニ?こいつは本土にもいる

アカテガニ?ベンケイガニ?

オカガニ

その後、さらに林道を進み山奥へと入っていくと、沢が近づいてきて次第にカエルの声だらけになりました。


オオハナサキガエル?結構でかい

ヤエヤマヒメアマガエル。ずんぐりむっくりしていてかわいい

ミナミヤモリ?

睡眠中のサキシマカナヘビ。眼を開けたまま眠れる。

サキシマハブ!音もなく潜んでいた

どれも本土では見られない種で感無量です。(さすがにハブにはビビりましたが)

また途中、写真は撮れませんでしたが、コンジンテナガエビも見ました。


そして林道に入り3時間半、最後に”サキシママダラ”に出会いました。


最初はヒバァかと思ってました。


見たかった生き物のうち、6割方は見られたので大満足のナイトハイクとなりました。

ぶっこみに行かなくてよかった。



【4日目】

昼にフェリーに乗る予定だったので、それまで宿前の漁港で釣りをしました。


朝まずめはスコールでできませんでしたが、割と釣れました。


メッキ

こいつルアーで釣れるんだpart3

人生初ロウニン(笑)

チヌ。多すぎ。

ロウニンメッキ?

メッキことMinimum Trevallyに遊んでもらいました~
初めて調べましたが、ロウニンとオニヒラのメッキってよく似てますね。
ロウニンだと嬉しいので、そう思っておきます。

本土で試したことはないですが、南方だと百均ルアーでよく釣れます。
僕のライトゲームでの一軍ルアー筆頭になりつつあります。

そんなこんなでフェリーの時間が来て釣り終了。
「最後の秘境」をあとにしました。

〆のソーキそば。安くて量が多い。最高

ルアーでたくさん釣れて、生き物もいっぱい見れて大満足の遠征となりました。
ナイトハイクはいつも独りで行っていたので、今回は仲間がいてとても安心できました。
金子君ありがとう。
ナイトハイクに同行してくれる方、絶賛募集中です!生き物好きはぜひ!

帰り際、金子君が魚のパッキングをしていました。家で練習してきたそうです。

酸素と海水を入れて、かたくしばって袋を閉じて,,,

パッキング完了!

無事、生きたまま持ち帰れたそうです。
長生きしますように!

トゲチョウチョウウオ(左) 尾びれ上部?にうっすら入る青色がきれい
カエルアンコウ(右) ふてぶてしい

キンチャクガニ。小さなイソギンチャクを持っています。実物初めて見た!

-行き場を失った画像集-
オキナワアナジャコの巣。今回は夜確認できなかったのでリベンジしたい

イシガケチョウ。南方の渓流沿いでよく見られます。きれい

捨てたアラにたかってたムラサキオカヤドカリ。天然記念物がゴミを漁る画像,,,

ここまで駄文を連ねましたが、これにて遠征記録はおしまいです。
ありがとうございました!

2025年2月12日水曜日

霞面師たち

 B4の髙橋です。

先日、台湾で霞面こと高身鏟頜魚を釣ったのでその様子を報告します。日本語での釣り方解説はまだあまりないと思うので参考になれば幸いです。

霞面釣り1日目

天気:晴れ 気温:20度くらい 時間:10時から16時

私が霞面を狙おうと思ったきっかけは、タナゴ釣りのために図書館で借りてきた『台灣淡水及河口魚圖鑑』でその姿をみたことでした。日本ではなかなか見られないクチマガリ独特の顔つきを是非手に取って見たいと思い早速インターネット等で情報を収集したところ、ポイントはいくつか見つかりましたが肝心の釣り方がよくわからない...

私が調べてわかったことは大きく3つ

①針は小さいものを使う

②餌は食パン

③釣り方は浮釣りかミャク

以上の情報をもとに道具を揃えて、とりあえず食パン片手に調べたポイントに向かいました。





1日目に使用した仕掛けの概要

ポイントに到着して上から眺めたところ、早速霞面の姿を確認。いるのがわかればやる気が湧いてきます。流れがあるのでミャクを選択し、慣れない長竿(約6.2m)で仕掛けを投入するとちらほらと当たりを確認できました。

おそらく粗首鱲

11時くらいになると、地元の霞面師たちが続々とやってきました。(男性3人組とおそらく家族5人くらいの計10名弱)外国人の私でも調べればわかるポイントなのでおそらくメジャーポイントなのでしょう。

彼らも同じくらいの長さの竿で釣りを開始。するとものの10分ほどで早速霞面を1匹釣り上げます。

私はこの時点ですでに釣り開始から1時間経過していたため、なにかが間違っていることを悟りました。

その後も地元の釣り人たちは続々と霞面を釣り上げていき、一方で私は1匹も釣れませんでした。帰りのバスの都合で16時に撤収しましたが、その時点で彼らのビクには30匹ほどの霞面がいました。

宿に帰ったのち、今日の反省+明日の作戦を考えました。他の釣りのことも考えると日程的に霞面に掛けられる時間はあと1日。ポイントは正解なのであとは釣り方を詰めるだけです。

地元の釣り人の仕掛けや現地で拾ったごみを観察した結果わかったことは以下の通り

①針のサイズ・糸の太さは問題なし

②食パンはあらかじめカットして首から下げたタッパーに入れておく

③仕掛けは段差2本針の浮釣りないし流さないミャク

以上を元に私が宿で作り直した仕掛けがこちら



私は浮釣りが得意なので浮釣り仕掛けに変更。さらにパン(薄いものが良い)も宿で事前にカットしてタッパーに入れておきます。カットの仕方は、まず耳を落として白い部分だけにして(耳はあとで水に溶かして寄せ餌にします)、白い部分を手のひらで押して平たく伸ばします(この時点で若干もとのパンより薄くなった四角い板状になるはず)。潰すと若干粘りが出るのでそうなったら大体1センチ角の正方形にカットします。


霞面釣り2日目

天気:曇り 気温:15度くらい 時間:10時から16時


今日も来てすぐは誰もいませんでした。お店の営業開始時間等からも台湾人の朝は日本人よりも遅いようです。

霞面は相変わらず苔を食んでヒラ打ちしています。その様子はまるで鮎のようです。姿を確認できたので早速釣りを開始しました。

餌のパンについて、1日目は手でこねて丸めて針に刺していたのですが、現地の釣り人がやっていたように小さい板状にカットした食パンをちょん掛けして仕掛けを流れに乗せます。口が下向きについているのでおそらく底を這わせるのがいいだろうと思い、ウキ下は水底に針が触る程度(ウキの動きとしては時々軽く引っかかって止まりながら流れる感じ)に調整しました。


現地の記事によると霞面は雑食性であり、食パンは虫に見えている(ぶどう虫的なものでしょうか)とのことなので、虫をイメージしつつパンを水底付近にひらひらさせながら、直径1メートル程度の大きめの石の裏に差し掛かったところでウキが1回ちょこんと沈みました。

すかさず合わせを入れると、魚の感触が!左右に走ったのち上がってきたのは小ぶりながら狙いの霞面でした。

およそ20センチ

一度コツを掴んでしまえばあとは2匹3匹と釣れ続け...

16時までにポツポツと計9匹釣ることができました。小ぶりでしたが数釣りが楽しめてよかったです。

今日の最大(およそ35センチ)

実際に手に取って観察してみると、この魚は本当に面白い魚です。

体色はカネヒラを思わせる水色・桃色のグラデーション

個性的な口。苔を食むことに適しているのであろう。
体高が高いのも良い。尾鰭の切れ込みは遊泳力の高さを窺わせる。

釣り味の詳細:当たりとしてはちょこんと1回ウキが沈むパターンとひったくるような横向きの当たりがありました。ヒキは大きさの割に強く、石の間を縫いながら左右によく走ります。この魚の最大サイズ(50センチほどといわれている)がかかっていたなら獲れるか微妙でしょう。同サイズのネリゴくらい引くと思います。

2日目は充実の釣果で無事帰路に着くことができました。ちなみに釣れた霞面は、隣で釣っていた家族(1日目とは別の人たち)が欲しいとのことだったのであげました。食べるらしいです。


最後に

ブヨに噛まれたり野犬に追われたりとやや苦戦しましたが、狙いの魚の釣り方を掴めてよかったです。最後になりましたが親切にしてくれた現地の方々ありがとうございました。多謝!


番外編:その他の台湾で出会った魚たち(当方素人なので種類ちゃんとわかる方いたら教えてください)

革條田中鰟鮍 
台北の公園の池にいるとの前情報があったが、結局田園地帯の水草の茂るいい水路で採取

橘尾窄口鲃
himantegusと同所にて多数採取(移入)

齊氏田中鰟鮍 
小川の脇の草の隙間の浅瀬にて採取。たまたまと思われるがhimantegusと異なり流心ではみられなかった。

長鰭馬口鱲?
婚姻色が出ていないのでわからないがもしかしたら日本のオイカワ(台湾では移入種)かも

臺灣縱紋鱲
どことなく雰囲気が違うカワムツという印象。生息環境もカワムツと大体同じ。

何氏棘鲃 
チェイスはあるが食わず。いっぱいいた。

史尼氏小鲃(中部型)?
河川中流域の草むらの浅瀬で採取。同定怪しい。

史尼氏小鲃?
止水の水路の浮き草の下にて採取。同定怪しい。

高身小鰾鮈?
河川中流域砂泥底にて採取。同定怪しい。

短吻小鰾鮈?
同上。同定怪しい。

臺灣石 
至る所にいた。

鯽 
キンギョ?

絲鰭毛足鬥魚
公園の池にて採取(移入)。

線鱧
草むらの浅瀬で採取(移入)。

その他カダヤシ・グッピー・ティラピアなどなどの移入種多数