部長の大村です。
理系の1.2年生は数理科学基礎なり物性化学なりお疲れ様でした。中間テストが終わり、釣りに捧げられる時間が増えるこの時期ですが…
6月といえば皆さんは何を思い浮かべますか?水滴を纏い静かに佇む紫陽花でしょうか?傘を持った人々が交差点を行き交う梅雨のあの風景でしょうか?
僕にとって、6月といえば"イトウ"です!
日本三大怪魚に数えられる、幻の魚ことイトウ。6月は丁度イトウのアフタースポーンで活性が高いと言われてるんですよね。
ということで、日本三大怪魚制覇の目標への第一歩にすべく、北の大地、北海道へ行ってまいりました!
メンバーは3年の正木さん、2年石井くんと僕の3人。日程は6/22〜26の5日間。
果たして我々は幻の魚と出会えることができるのでしょうか…
1日目
羽田空港発の朝便でまずは新千歳空港へ。
景気付けも込めて、北海道名物と思われるものを食べ豪遊しました。
札幌ミソラーメン!
空港内人気ランキング16位のソフトクリーム
その後、広大な北海道の地を大移動し、ついに最初のポイントへ到着。
小さい頃からの憧れ、幻と呼ばれるイトウを現実のものにすべく、高揚感と不安を胸に、大湿原へ足を踏み入れます。
何から何まで初めての釣り。当然、状況に合わせたルアーチョイスやポイント選びといったことはできるはずもなく、各々手探りでイトウへの糸口を探ります。
開始から1時間ほどたった頃でしょうか、対岸のえぐれに僕がルアーを入れ、ボトムをコツコツと叩いていると、、、
モワッという違和感!とともに、ゴンゴンと水中で何かが首を振る感覚、、!
魚だ!
そう確信しフッキングを決めようとした時にはもう手元は軽くなっていました...
恐る恐るルアーを回収すると、上がってきたのはフックが曲がったルアーと大きな鱗。
その鱗はまさにあのイトウのもの。
この湿原の中に、確実にイトウはいる!
皆がそう確信してからは本当にあっという間でした。
時刻は午後5時、岸際のストラクチャーに正木さんがルアーを入れ、ボトムノックをしていると、突然ロッドがぶち曲がります!
きたあああああ!
歓声があたりに響き渡り、水面に姿を現したのはまさしく...
大大大本命のイトウ!サイズは約67センチ!
他のトラウト系の魚には感じない圧倒的貫禄と、美しさをも伴うような魚体のかっこよさ。
これですよ。これと出会うためにわざわざ北海道に足を運んだんですよ。
最高潮にまで達した興奮が冷めやらぬまま、夕まずめに突入。
ヒットルアーである、ダイワの某廃盤ルアーを投げ倒します。
するとすると、今度は石井くんにヒット!
姿を現したのは...
約53センチと先ほどのイトウよりは小ぶりなものの、これまた夢にまで見たイトウ!
使用しているルアーのセッティングに一工夫加え、ボトムをズル引きしていたら食いついてきたそうです。
石井くんの機転に大村脱帽...
初日はここでタイムアップ。
イトウを手にした正木さんと石井くんは意気揚々と、ホゲた大村は意気消沈で眠りにつきました。(ちなみに車中泊です)
2日目
朝3時起床。朝まずめでなんとか一本上げるべく昨日のポイントを攻め倒しましたが、石井くんの1バラシのみでした。
やはりそう簡単には釣らせてくれない...
ここで、冷え切った体(最低気温6度でした)を温めるべく温泉に行くついでに、車でポイントの大移動をはかることに。
ですがこの大移動はひたすら苦行でした。
ただでさえ大きすぎる北海道という土地条件に加え、少なすぎるイトウに関する情報量。
雨で水が増水していたり、河川の蛇行がイメージと違ったり、エントリーの仕方がわからなかったりと、北海道の洗礼を受けた1日となりました。
道中、エキノコックスキツネに遭遇したり
3日目
朝3時起床。
昨日の大移動での際まだ見れていなかった最後のポイントで朝まずめを打つことに。
足場はコンクリートで舗装されているものの、悪くない雰囲気。
まだ一人釣れていない僕は、なんとか釣らねばという一心でルアーを投げ続けます。
開始から約1時間後、バイブレーションの早巻きでボトムを探っていると何かがルアーをひったくります!
まあまあの引き!イトウか!?
淡い期待を胸に上がってきたのは
残念!アメマス!サイズは45センチほど。
本来なら嬉しい外道であるはずなんですが、周りが本命を釣っているだけにあまり喜べない...
その後、僕がウグイさんを追加し、完全にメンタルブレイクしたところで移動。
初めて魚を憎いと感じました。
温泉を経由し、一番可能性が高い初日のポイントで粘ることに。
ですが物事は上手くは進みません。
正木さんがカレイ()を2枚上げただけで、イトウからの反応は得られないままタイムアップ間近に。。。
正木さんの極小カレイ
ここで、正木さんの提案により、夕まずめのラスト1時間だけは、初日釣れたところと全く同じ場所にかけることに。
湿原の中を悠然と泳いでいるであろうイトウを想像し、神にも祈る思いでヒットルアーをリフト&フォールさせていたその時!
ドスン!!
間違いなく、初日の初っ端感じたあの感覚!
今度は確実にフッキングを決め、慎重に慎重に寄せてきて、ネットイン。
魚の正体は言うまでもなく、夢にまで見たイトウでした。。
サイズは72センチ。
状況に応じて的確な移動判断をしてくれた正木さんと、横で見守ってくれていた石井くん、そしてこのイトウに圧倒的感謝です。
4日目
朝3時起床。起きてツイッターを開くとなにやらタイムラインが賑やか。
どうやらサッカーW杯の日本戦が行われていたようですね。
世間が大迫の半端なさにビビる中、我々はイトウの半端なさにビビていました(?)
イトウ半端ないって!あいつら半端ないって!
淡水魚のくせにpe1.5号巻いたサーフタックル物ともせんもん。
そんなんできひんやん、普通。
微妙な完成度のボケはさておき釣り開始。
全員が本命と出会えたことによる安心感が3人の間に漂う中、先日に続き僕になにやらヒットした模様!
先日のイトウよりもかなり引きが強く、期待に胸を膨らませ上がってきたのは先日のものよりも体高がある立派なイトウでした。サイズは74センチです。
体高半端ないって
朝まずめはこれにて終了。腹ごしらえをすべく、近くのコンビニへ向かう道中、石井くんが発した言葉が皆を震撼させます。
石井くん「そこらへんにいる鯉よりも小さいのに日本三大怪魚っておかしくないですか?」
こいつ、、クレイジーすぎる、、、(褒め言葉)
石井くんのアツい一言を機に、我々の目標は「イトウメーターオーバー」へと変更。
メーターオーバーを釣るに当たって、まずは腹ごしらえですよね。
お昼ご飯にカレーとホタテを食べ英気を養いました。
体力は万全!いざ夕まずめへ!
まだ見ぬ大物と対峙すべく、各々ルアーを対岸に投げこんでいきます。
すると、釣りの神様はやはり見ているのでしょうか、先ほどアツい発言をした石井くんにヒット!
慎重に寄せてきて姿を見せたのは...
イトウ!73センチ!
初日に釣り上げたイトウのサイズにやや不満だった石井くんも満足げ。
この日はこれにて終了。
車中泊最終日に対する喜びと、メーターオーバーに出会えるのかという不安を胸に眠りにつきました。
最終日
長かった遠征もついに最終日。この日も朝3時に起床。
メーターオーバー、メーターオーバーと祈りながらルアーを投げ倒すも反応が得られない。
万事休すか。。誰もがそう思った時わずかな希望が!
ずっと曇っていた空に晴れ間が差し、気温がぐんぐん上がっていきます。
これはイトウの活性も上がるのでは!?
そう思った矢先...
バゴン!!!
対岸で今回の遠征初のライズ!しかもかなりでかそう!
釣りの神様が与えてくれた最後のチャンスをものにすべく、シルエットの大きいミノーを投げ倒します。
ですが、、
ですが、、
残念ながらノーバイトでした。悔しい。
今回の遠征はこれにて終了!正木さん運転ありがとうございました!
大苦戦を強いられると思われていたイトウ遠征ですが、結果としては全員イトウをキャッチでき、いい遠征になったのではないでしょうか!?
次なる目標はイトウメーターオーバー!そして残る三大怪魚、アカメとビワコオオナマズ!(正木さんはあとアカメだけですね)
簡単には成し遂げられないからこそ、挑む価値がある三大怪魚制覇という野望をより一層深め、帰路についた我々でした。