2022年10月19日水曜日

バラムツ・アブラソコムツ・オムツ

 お疲れ様です。釣友会2年の禾です。

釣友会としては数年ぶりにバラムツ・サットウ(アブラソコムツ)狙いに駿河湾に行きました。メンバーはOB(釣行頻度的には現役生??)の正木さん、M2のたけさんと石井さん+僕で、今回は過去にも釣友会がお世話になっている清水第三黒丸に乗りました。


小学生の頃にテレビでアブラボウズを狙う企画を見たことがあり、その際に外道でドでかいバラムツを釣りあげている場面があった気がします。とにかくそれぐらいの頃から深海のグロかっこいい魚に憧れていたので、非常に楽しみでした。

今後の参考にも多少なると思うので、一応仕掛けとかも書いておきます。

【仕掛け】

300gのジグのリアフックにイカやサンマを丸々一匹掛ける、ルアーと餌のハイブリッド(というかジグはあくまで錘の代わりみたいな感じか)の仕掛けが主流です。


夜行テープを付けると良いとか

僕は準備にあまり時間が割けず、前日にTBと上州屋を回ったところ良さげなジグを見つけることができず、平坂寛さんのブログを参考にカツオ・マグロ用の天秤、錘150号、ハリス170ポンド(1ヒロ)、蛸ベイト(グロー)、ケミ蛍、30号の泳がせ針で挑むことにしました。ジグに直で餌をつけるよりも天秤からハリスを長めにとって餌をふわふわ漂わせる方が釣果があがるとのことです。

計3000円ぐらいで揃います

実際どっちにしようか悩む人が多いと思うのですが、今回一緒に乗船した常連のお二方は、一人はジグ、一人は天秤だったので、ぶっちゃけどちらでも釣れるみたいです。天秤の注意点は

ー錘は150号以上ないと潮に流されてまつりやすい

ー回収の際にジグに比べて巻き抵抗がかなり大きい(船中の誰かがヒットしたらまつらないようにすぐに回収する必要があり、これがなかなかきつい)

なので、力に自信ない人はジグの方がいいのかなって思います。

【実釣記録】

17時半集合なのでかなり余裕をもって13:30に東京都内に集合したのですが、僕ののろのろ運転(+M先輩の31アイスクリームタイム)で着いたのは17:35でした。(←遅れてる)

(ちなみに餌は道中のスーパーでイカ・サンマ・サバなどを購入しました。餌持ちは結構いいのですが、イカ×3、サンマ×3ぐらいはあったほうが安心だと思います。)

中潮、潮止まり19:30、べた凪

急いで乗船し、常連の方からアドバイスを頂きながら30分ほどでポイントに到着。今回で十数回目の乗船とのことで、過去の釣果なども教えていただきました。また、当日は潮周り的に渋そうとのことでした...が、一流し目...

なんとたけさんと天秤遣いの常連さんにダブルヒット。まだ自分は餌をまともに付けてない状況でまさかの展開。早すぎ。

たけさんは数分間格闘したのちに残念ながらバレてしまいました。初期ドラグが緩くてフッキングが決まらなかったみたいです。常連さんはメータージャストぐらいのバラムツを見事にキャッチ。

渋そうな予想に反してまさかの超高活性。期待が膨らみます。しかし、その後潮止まりの時間帯になり、全く反応がありません...

ようやく潮が動きはじめたタイミングで、新たなポイントに移動。イカを一匹掛けで流していると何やら自分の竿にも違和感を感じます。ただ、アタリというよりはまつったときみたいな横方向の力を感じました。このタイミングで、船の反対側の常連さんがまたしてもヒット。誰かがヒットしたら他の人たちは仕掛けを回収するのがルールなので、自分も回収を始めると...

「グン、グン、グン、ジャー――――――――――!」

え!掛かってる!


バラムツやサットウは群れる魚みたいなのでダブルヒットが日常茶飯事みたいです。

ここからの記憶はあまりないのですが、途中正木さんの仕掛けにまつってしまい、ベールを返してラインを出したりしていたため、思いっきり沖の方に走られてしまいました。深海魚なのだから下方向に走るものかと勝手に思っていましたが、ムツは話が違うみたいです。ギンバルなしの超へぼへぼファイトなのでかなり時間がかかりましたが、なんとか船べりに寄せることができ、正木さんのスムーズなギャフ掛けのおかげで無事ランディングできました。(感謝)

へぼへぼしょぼしょぼファイト


あがってきたのはメーター越えのサットウ(アブラソコムツ)。長さはそれほどですが、丸々太ってて重かったです。


105cmぐらい

人生初のメーターオーバーだったので非常にうれしいです。見た目も闇落ちしたマグロみたいで超かっこいい。

同時にヒットした天秤遣いの常連さんは残念ながらバレてしまったようです。ただ、このポイントは魚が溜まっているようで、ジグを使っていた常連さんにもすぐさまヒット。常連さん曰く過去一の引きらしく、あがってきて船のライトを見てから何度もつっこみを繰り返しドラグが出まくりでした。化け物サイズのサットウが予想されましたが、意外にもあがってきたのは同サイズのサットウ。サットウの引きは個体差が激しいみたいです。

それからしばらく渋い時間が続き、新たなポイントに移動。次は正木さんの竿がぶち曲がります。


常連さん曰く、最初にかなりドラグが出たので、バラムツより引きが強いサットウなのではないかと。水深120mの深い水深で掛けたのもあり、魚は全然あがって来ず、およそ9分ほどで船べりに寄ってきました。あがってきたのはサットウではなく、とんでもないサイズのバラムツでした。サイズがでかすぎたためドラグの出され方ががサットウ並みだったみたいです。

しかしここからが問題。まだまだ元気なバラムツのランディングが非常に困難でした。とにかくサイズがでかすぎて一本のギャフではあげられず、二人がかりで何度も挑戦してやっとあがりました。自分は脇から見ていたのですが、バレそうな場面が何度もありハラハラドキドキでした。

ファイトの終盤戦

ギャフがグニョングニョンに

あがってきたのは170cm、33kgのバラムツ。年に数本しかあがらないかなり大きいサイズでした。
ここまで大きいとかっこいいより怖いという印象
おめでとうございます!
抱き枕。製品化を希望。


その後2回ほどたけさんが掛けますが惜しくもラインブレイク。また沈黙の時間が続きます。

しばらくして再度ポイント移動。まだまだ22:30で、潮もいい感じに動き出すので楽しみでしたが、すでにたくさん釣れたからか船長があと数回流して終了との連絡を...

このタイミングで石井さんの竿にヒット。石井さんは筋トレでバキバキなので合わせとリフトアップのパワーがものすごく、ほとんどドラグを出されずに魚が簡単にあがってきました。井上石井スーパーファイトと言ったところでしょうか。

神々しい
簡単にあがってきたので小ぶりかと思いきや、120cmオーバーでした

そして早くもラスト1流しに。釣り番組だったら一番の大物が釣れるタイミングですね。狙ったかのようなタイミングでたけさんの竿に違和感が...まさかのBIG FISHか???


















まつっていたみたいです。無念。

まだポイントを変えたら釣れそうなぐらい活性が高い日でしたが、ここで終了。


漁港にて写真撮影。船長も喜んでました。
小顔効果?

我々も捌いた一部を持ち帰ったのですが、余ったバラムツをどうしようか悩んでいると常連さんが持って帰ってくれました。5kg分ぐらい持って帰っていたけどどうやって使い切るつもりなのだろうか...

帰りにスーパー銭湯で仮眠し、翌朝帰宅しました。

【実食】
有名な話ですが、バラムツやサットウの脂は人間には分解できないので、食べすぎた日の翌日におむつを履いていないと大変なことになります。一般的に刺身3枚ぐらいまでなら問題ないみたいなので、自分も食べてみました。

見た目は美味そう。しかし無限に水がでてくる。

某釣りユーチューバーが大トロより美味いとか言っていたのでかなり期待していましたが、ぶっちゃけそんなに美味しくなかったです。



水っぽいのと、触感が少しざらざらしているのと、脂自体はしつこさがなく上質なのですが身自体に味がないのが相まって、かなり評価は低いです。(特に食べることのリスクを考えるともう少し美味しくないとダメかなと)

西京漬けがうまいとの話しなので残りは火を通して調理してみようと思います。

【まとめ】
今回は稀に見るレベルの高活性で、かなり楽しい経験ができました。離島のビッグゲームなどに挑む前に、魚とのやりとりや仕掛けの組み方の練習になると思うので、ぜひ行ってみたらいかがでしょうか。僕は今後毎年行こうと思っているので、興味がある方はぜひ一緒に行きましょう。





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