どうも、B4の丸山です。
ブログの更新があんまりないので、少しにでも足しになればと思い、筆を執りました。
(新歓夏合宿などはどうなったんでしょうか,,,)
さて、最近気温が徐々に下がり、多くの釣りがオフシーズンになっていると思いますが、今回はそんな中でも10kg越えの魚が安定して釣れる「ハクレン釣り」を紹介します。
釣友会の人なら釣ったことがあるという人も多いかと思いますが、冬の「寒ハクレン」釣りをやったことがある人は少ないのではないでしょうか。ベストシーズンではないものの、釣り方を把握していれば十分釣れる釣りなので、大物を釣ってみたいという方(特に新入生)、冬の釣りモノを探しているという方にぜひオススメします。
余談ですが、昔は全体釣行でハクレン釣りをしたこともあったみたいです。いい時代ですね~。今やハクレンというだけで釣ったこともないのに否定してくる輩もいます。
(参考 : https://toudaichoyukai.blogspot.com/2016/10/blog-post.html)
僕の今までの経験を交えた釣り方の説明と実際の釣行記録を併せて書きます。
【実釣記録】
先日、4年の金子くん、3年の中村くん、森くんとハクレン釣りに行って来ました。
ハクレン釣りにハマってから早3年、このシーズンにはほぼ毎週ハクレン釣りに行くようになってしまいました。金子君は、ハクレン釣りにハマった数少ない同士で、一緒にハクレンに行った回数も数知れずです。
交流のある後輩を片っ端から誘っていて、今回は中村君と森君を呼んでみました。
2人とも、まだハクレンは釣ったことないそうで、果たして釣れたんでしょうか,,,?
経験上、午前中と夕方(この時期だと15時ごろから)によく釣れるので8時半ごろに現地入りして釣りを開始しました。最近はすっかりのべ竿にはまっていて、今回ものべ竿で挑戦しました。
釣り開始して一時間、ひたすら餌を打ち続けていると、浮きがフワフワ,,,
レンギョが寄ってきた証拠です。何回か空合わせをして、ついにヒット!
ヒレピンのキレイなハクレンが釣れました。釣られたことのないハクレンなんていないと思っていましたが、鱗の欠けも擦れもほとんどない、英名Sliver Carpにふさわしい魚体です。
こういうとき、タナをボラ1,2匹分深くすると数投はボラのアタリも遠ざかりハクレンらしきアタリが出ますが、やっぱり合わせてもなかなか掛かりません。
午後になって、中村君と森君が合流。
釣り方を教えながら、餌を投げ続けていると金子君の竿にヒット!
僕ののべ竿推しについに折れ、彼ものべ竿ハクレンデビューを果たしたのです。
のべ竿で味わうダイレクトな引きを楽しみながら寄せ、あがってきたのはこれまたキレイなハクレン。
日本におけるライフサイクルとかよくわからないんですが、新しい成魚の群れでしょうか。
その後、後輩二人にもアタリが訪れ、何度か合わせますがなかなかのらない,,,
空合わせの音が釣り場に響きます。
そんな中、僕の竿に再びヒット!
かなり重いですが意外とすんなり浮いてきたのは1mを超えてそうな巨大ハクレン。久しぶりのメーターオーバーだ!とテンションが上がっていると、釣られたことに遅れて気づいたのか急に走り出す!しっかり口にかかっているのは確認しましたが、まるでスレ掛かりかのような引きです。なんとかいなそうとしましたが、努力むなしくラインブレイク,,,
フロロ5号程度ではあっさり切れてしまいました。もっと太糸にするべきでした。
修行が足りていませんね。
後輩をガイドするために来たんですから、僕や金子君ばっかり釣っていても仕方ありません。
コンディションは良く、何度か良い当たりが来ますが、どうしてもかからない。
なるべく即合わせするよう伝えますが、最後は運なので、試行回数を増やすしか会いません。17時ごろまで粘るも、結局浮きが見えなくなって釣り終了。
残念ながら二人は釣ることができませんでした。
魚を見せられたのと、ハクレン釣りの実態を体験できたと思うので、次は朝から来てもらえればきっと,,,!二人とも、また行きましょう。
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【ぱーふぇくと釣り方ガイド】
1. ハクレンという魚
ハクレン(白鰱、Hypophthalmichthys molitrix)
中国原産のコイの仲間で、四大家魚としても有名です。
日本では主に利根川水系で繁殖していて、利根川と水路でつながっている荒川水系にも定着しています。つまり関東圏にしか定着していないので関東ならではの魚と言えるかもしれません。
体表の粘液の量が多く、俗にハクレン汁と呼ばれていますが、これが結構臭いのでとても食べれないと思います。食べる目的で釣りをやっている人には向いていないです。
ちなみに、コクレンという似た魚がいますが、こっちは国内記録が3, 4例しかなく本当に幻の魚です。生態は似ているので、同じ釣り方で釣れるはずです。もし怪しいのが釣れたら(でかい、黒っぽい)、写真は撮っておきましょう!
・ハクレン釣りの魅力
ウキ釣りが好きな人ならきっとハマると思います。
他のウキ釣りと異なり、ハクレンでは向こう合わせが存在せず、フッキングが完全に釣り人の腕によります。難しい点でもありますが、釣りの面白さを一段と引き上げています。
また、針に掛けた瞬間の衝撃もすさまじいです。まるで根掛かりしたかと錯覚するぐらい動きません。そもそも全力でフッキングするウキ釣りはほぼないと思うので、瞬発的に全力フッキングで魚を掛ける感覚はハクレンでしか味わえないでしょう。
その後のファイトももちろん魅力のひとつです。コイ科特有のトルクのある引きが味わえます。
加えて、魚自体の個体数も多いため、全く釣れないということがほぼないのもいいポイントです。
そこそこ釣れて、釣り自体の面白さもあり、引きも素晴らしいという三拍子そろった釣りになります。魚を走らせて釣ることやランディングの練習にもなると思います。
2. 前準備
‣場所
冬でも釣れると書きましたが、どこでも釣れるというわけではなく、水温が高く流れの弱い場所に溜まります。有名な某ポイントがオススメです。
‣道具
[タックル]
磯竿・投げ竿・シーバスロッドなど基本何でも大丈夫です。
リールもドラグさえ効けば大丈夫だと思います。ラインはナイロン3号~/PE 1号~
浮き釣りになるので、PEの場合はウキ止めのゴムが滑らないようリーダー1ヒロ程度結びましょう。
(メリット)
-スレ掛かりでも糸を出して走らせることで取り込める
-遠くの場所を狙える
(デメリット)
-合わせるときにライントラブルが起きやすい。糸よれで掛かりずらい(気がする)
-餌でリールが汚れる
より強烈な引きを味わいたい、という人には延べ竿もおすすめです。
糸はナイロン6号以上推奨です。(超大型の個体に5号の糸を切られたことがあります)
(メリット)
-ライントラブルがほとんどない
-同じ場所に投げ入れるのが楽
-糸よれがほぼないので掛かりやすい(気がする)
-引きが最高!!
(デメリット)
-遠くの場所は狙えない
-スレ掛かりだとほぼ確実にばらす。相当強い竿・糸を使えばいけるかも
[仕掛け]
ウキ釣りになります。
巨体に反して吸い込みは繊細なので、玉ウキではなく細いヘラ浮きのようなものを使うのをお勧めします。市販のものだと「水明」、「ちどり」、「鯉ムサシ」あたりがコスパ良いです。大きさは大きければ大きいほど見やすいですがその分浮力も強くなります。細いのでやや折れやすいのには注意しましょう。
-浮き
-浮きゴム
-ガン玉や板おもり(浮力調製用)
-針(伊勢尼12号、チヌ針7号など)
-ハリス(フロロ25lb, ナイロン5号など。針とのバランス次第)
これだけです。安上りで非常に楽。
針の部分を二段仕掛けにする人や、らせんをつける人もいます。
[餌]
マルキューが販売している「マッシュポテト」がオススメです。
植物プランクトン要素はないですが、よくばらけるからか釣れます。実際の食性は浮遊性のものなら何でも食べるんですかね。
マッシュだけだとばらけ過ぎて餌がすぐなくなり、割とストレスなので、「大ごい」や「みどり」などの鯉用練り餌を混ぜるといいです。
また、餌を練る必要があるのでバケツや桶があると便利です。最悪ジップロックやビニール袋でもなんとかなります。
[その他必要なもの]
・水くみバケツ
餌を作るのに必須です。
・タモ
針の強度とハリスの細さ的にぶっこ抜きは実質不可能です
3. 釣りの様子
基本的な流れは
①餌投入
②餌が落ちるまで待つ
③浮きが沈んだらアワセ/餌が落ちたら再度付けて投入
の繰り返しです。
ヘラ浮きは非常に繊細なので、餌がついているかついていないかで浮き具合が変わります。餌がばらけ易い関係上、餌を投入してから餌が落ちるまで30秒~1分程度です。この短い時間で釣ります。
したがって、餌がついていない状況でのウキの沈み具合(メモリ)を見ることから始めます。目安としてはトップのメモリが全部見えるぐらいがいいでしょう。重りをつけて適宜調整します。それから針を包むように餌をつけて、投入します。この際にメモリが見えなくなってしまうなら餌つけすぎor重りつけすぎです。
参考:ハクレンの摂食の様子
通常のウキ釣りでは魚が針を飲み込んだり、勝手にかかることが多いですが、ハクレンはまずかからないです。フッキングが完全にこちらの腕次第という点が非常に面白いと僕は思っています。引っ掛けて釣ればいいじゃん、という人を時たま見るのですがあまりにもナンセンスです。ハクレン釣りの魅力は引きだけじゃないです。
[外道]
ハクレンを狙っているといろんな魚が釣れます。
-Appendix- 1匹でも多く釣るには?
ここまでは正直ネットで調べればいくらでも出てきますが、ここからが僕の研究(?)成果になります。3年前にハマってから通いまくっていろいろわかりつつあることを共有します。
・シーズンについて
冬にも釣れるという題名で書いている以上、やや書くのがはばかられますが、僕の経験上は春と秋がベストです。多くの釣りがこの時期シーズンですよね。ハクレンも同様で、過ごしやすい気温も相まってとても釣りやすいです。一年12か月すべての月でハクレンを釣った経験がありますが、特に3-4月、10-11月が良いです。
春にやるメリットとしては外道のボラが少ない点が挙げられます。この時期はボラがいるとしても50cm以上の大型の個体かハクサイズの個体ばかりなのでエサ取りが少なく、とても釣りやすいです。ただ、風が強い日が多いため、行ける日がそもそも少ないというデメリットもあります。釣り自体の難しさと予定の立てにくさから残念ながらあまり新歓には向いていないです。。。
秋にやるメリットとしては、気候が安定している点が挙げられます。強風や雨でつぶれることが例年少ないです。ハクレンの活性は高いですが、この時期は成長したイナッコがそれはもう大量にいてストレスフルなのがデメリットです。
夏は非常に暑いのと、産卵期が晩春~初夏なのもあって移動しているせいか釣れる日釣れない日にムラがあります。
冬はアタリがやや遠いのと、秋から引き続いてイナッコが爆湧きしてます。
冬のハクレン釣りを紹介した理由は、他の釣りものが少ない中、割と安定して釣れ、パワフルな引きを味わえるから、になります。釣り納めや釣り初めにどうですか?
・釣れるタイミング?
植物プランクトンを食べるという習性から、日中ならいつでも釣れるように思われるかもしれませんが、経験上明確に釣れやすいタイミングがあります。多くの魚と同様になぜか朝方と夕方に特に活性が上がります。いまだにこの理由がわかってないです。もちろん日中に釣れることもありますが、安定して反応があるのはどの時期もこの時間帯です。本当に釣りたい人は朝から行って、一日中やるのがオススメです。
また、最終手段として電気ウキを使って釣ることもできます。ボラの多い時期でも日没後はボラの反応がほぼなくなりだいたいハクレンのアタリのみになります。入手困難ですが以下のような電気ウキもあります。
縦方向の揺れに反応して色が変わる電気ウキ
また、川で釣るので、ある程度潮の影響をうけます。
因果は不明ですが大潮などの潮が動く日はボラが多い気がします。流れが速いという点でもできればあまり潮の動かない日の方が良いと思います。加えて多くの魚同様、潮の変わり目でアタリがぱたぱたと出ることがあります。食性と全く関係なさそうなのに、不思議です。
・アタリを見極めよ!
ハクレン釣りで最も大事なのがこれです。
安定して釣れるようになるまでに僕は結構苦労しました。
いろんなウキの動きを紹介しようと思います。
前提として、そもそも餌の性質上、入れた直後は空気を含んでいて水になじむと少し沈みます。このとき浮きも沈むのですが、これはアタリではないです。
多段で何回か沈むのは小ボラです。合わせてたらキリがないです。
最後はボラに引っ張られています
ゆっくりと浮きが動くのは魚が寄って水流が生まれたせいです。全メモリ沈んだりすることもありますが、合わせてもまずかかりません。かかってもスレ掛かりです。寄っている証拠なのでガンガン餌を打ちましょう。
ハクレンのアタリと他のアタリは浮きの動くスピードが違います。素早く動くのがハクレンです。沈み具合は個体差が激しいですがとにかく素早く沈んだら合わせましょう。ヘラブナや鯉との違いはいまだにわからないです。
よくある流れとしては、
餌投入→なじんで沈む→フワフワ→ズドン!
という感じです。
・餌にこだわろう
先述の通りマッシュポテトに練り餌を混ぜるのがオススメですが、適当に混ぜればよいものではないです。毎回同じ餌を作るためにカップを用いて定量的に配合しましょう。僕はいつも以下のように作っています。
マッシュ : 水 : 練り餌 = 4 : 3 : 0.5
また、餌を混ぜる際にも工夫があります。
混ぜてから数分間吸水させたのち、10回ほど全体を練ります。練る回数が多ければ多いほど粘りが出て餌持ちがよくなります。その後、まとめて空気を抜き、餌は完成です。
ばらけつつも、釣りができる程度には餌が持つぐらいが完璧です。
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【あとがき】
以上になります。
ここまで長々と駄文を連ねてしまいました。
最後に、なんで唐突にこんな記事を書こうと思ったかというと、諸事情で来年、引っ越すことになり、今まで通りのハクレン釣りが難しくなりそうだったので、備忘録的に書きました。また、なんとなく自分は釣友会に入ってどんなことをしたのかな、と振り返ったときに一番突き詰めたのはこの釣りだと思い、自分なりにわかったことをまとめてみました。ハクレン釣り好きとして、もっとこの釣りの面白さをいろんな方々に布教したいのですが、一緒に行くことがかなわなそうなので、この文を参考にしてくれればと思います。一応、このブログを読めばハクレン釣りに必要な情報は全て集まると思います。
ソウギョ、ハクレンと来て、残すはアオウオとコクレン。
いつしか制覇を夢見て,,,!









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